完済済みの過払い請求するとアパート審査通らない？更新・入居審査を通すコツ

完済した借金を過払い金請求すると、賃貸アパートの審査に通らないのではないかと心配になる人が多いです。

結論として、完済した借金を過払い金請求してもアパート審査は通ります。

いくつか注意点があり、それを知らないと「審査に通らない」「アパートを退去させられた」ということになって、過払い金請求したことを後悔することになるので、審査のコツは知っておくべきです。

ただし、過払い金には完済後10年の時効があって、時効が成立すると1円も過払い金を取り戻すことができなくなります。過払い金の時効がせまっている人は、過払い金が取り戻せなくなって後悔する前に、1分、1秒でも早く司法書士・弁護士に依頼して過払い金請求するべきです。

完済後に過払い金請求してアパートの審査に通らないケース

賃貸アパートの契約時には、家賃の未払いを保証するために保証会社の審査が必要になることがほとんどです。

賃貸アパートを契約するには、保証会社の審査に通過しないといけません。もし、完済後の過払い金請求先が保証会社をしている貸金業者であった場合は、その貸金業者が保証会社についている賃貸アパートの審査には通りません。

過払い金請求をするだけでブラックリストに載ることはありませんが、請求対象の貸金業者では「社内ブラック」になるので、過払い金請求したあとは、その貸金業者を利用できなくなるためです。

例えば、以下のような貸金業者はアパートの保証会社をしています。

• 株式会社アプラス
• 株式会社エポスカード
• オリエントコーポレーション
• 株式会社ジャックス
• 株式会社セゾン
• 株式会社セディナ
• 株式会社ライフ

過払い金請求した貸金業者がアパートの保証会社になっているときには、そのアパートの審査に通らなくなるので注意が必要です。

一方で、保証会社をしていない貸金業者からの借金を完済後に過払い金請求して、アパートの審査に影響することはありません。過払い金請求先が保証会社をしていない貸金業者の人は、いますぐ過払い金請求しましょう。

また、過払い金請求先が保証会社をしているかわかなくて不安な人は、司法書士や弁護士に依頼することで調べることができます。迷っているあいだに過払い金の時効が成立すると、高額な過払い金が発生していても1円も取り戻せなくなるので、いますぐ司法書士や弁護士に依頼すべきです。

完済後に過払い金請求してアパートの更新審査を通すコツ

完済後に過払い金請求をして、いま現在住んでいるアパートの更新審査を通すコツは2つあります。

• アパートの保証会社を変更する
• 家賃の支払い方法を変更する

アパートの保証会社を変更する

過払い金請求をするだけでブラックリストには載りませんが、過払い金請求をした貸金業者では「社内ブラック」になります。社内ブラックになった貸金業者は利用できなくなるので、その貸金業者が保証会社の賃貸アパートに住んでいる人は、更新審査で落ちます。

ただし、例外はあって、借金を完済するまでの支払いで遅れや滞納がない、家賃の支払いに滞納がないなど、支払い状況が良かった人であれば問題ないことがあります。

社内ブラックになっている保証会社の審査に通るのは例外なので、賃貸アパートの保証会社をしている貸金業者に過払い金請求するときには、事前に大家や不動産会社に保証会社を変更できるか相談しておきましょう。

過払い金請求先が保証会社をしているかわかない人は、司法書士や弁護士に依頼することで調べることができます。過払い金には完済後10年の時効があるので、迷っているあいだに過払い金の時効が成立すると、高額な過払い金が発生していても1円も取り戻せなくなります。

過払い金を取り戻せなくなって後悔する前に、いますぐ司法書士や弁護士に依頼するべきです。

家賃の支払い方法を変更する

クレジットカードの借金を完済後に過払い金請求すると、請求の対象とするクレジットカード会社とその関連会社が発行するクレジットカードは使えなくなります。

そのため、過払い金請求したクレジットカード会社やその関連会社が発行するクレジットカードを家賃の支払いにしていた場合は、家賃の支払いができません。家賃が支払えなくてすぐに退去させられる心配はありませんが、3か月以上の滞納をしているとアパートから強制退去させられる可能性もあります。

過払い金請求したクレジットカード会社のクレジットカード以外は使用できるので、家賃を支払うクレジットカードを変更する、または銀行引き落としや振り込み、現金払いにすることで、家賃の滞納を回避できます。支払い方法が変更できるかは、大家や不動産会社に相談をしましょう。

家賃の支払い方法がクレジットカードではない、あるいは家賃の支払い以外のクレジットカードを過払い金請求する人は、完済後の過払い金請求がアパートの更新審査に影響することはありません。

過払い金には完済後10年の時効があるので、迷っているあいだに過払い金の時効が成立して取り戻せなくなる前に、1分、1秒でも早く司法書士や弁護士に依頼して過払い金請求するべきです。

完済後に過払い金請求してアパートの入居審査を通すコツ

完済後に過払い金請求してアパートの入居審査を通すコツは、4つあります。

• 保証会社が必要ないアパートを選ぶ
• 過払い金請求した貸金業者が保証会社のアパートを避ける
• 公営住宅に入居審査を申し込む
• 不動会社を味方につける

保証会社が必要ないアパートを選ぶ

賃貸アパートには、家賃の未払いを保証するために保証会社の審査が必要になることがほとんどですが、一部の賃貸アパートでは保証会社を必要としないことがあります。

完済した借金を過払い金請求しただけでブラックリストに載ることはありませんが、過払い金請求した貸金業者やその関連会社では「社内ブラック」になって、その貸金業者を利用できなくなります。過払い金請求した貸金業者が保証会社をしているアパートの入居審査は通りません。

どのアパートに、どの保証会社がついているかわからず、アパートの入居審査に不安がある人は、保証会社が必要ないアパートを選べば入居審査の心配がなくなります。ただし、保証会社が必要ないアパートの契約には、連帯保証人が必要になるので、安定した収入がある保証人を探さなければなりません。

過払い金請求した貸金業者が保証会社のアパートを避ける

完済後に過払い金請求した貸金業者は利用できなくなるので、その貸金業者が保証会社をしているアパートの審査には通らなくなります。

ただし、過払い金請求をした貸金業者以外の保証会社であれば、アパートの入居審査に問題なく通ります。

保証会社には、信販系保証会社、全国賃貸保証業協会(LICC)、賃貸保証機構(LGO)、独立系保証会社があるので、過払い金請求した貸金業者を避けて審査できる賃貸物件も多いです。

保証会社もかねている貸金業者に過払い金請求しても、賃貸アパートの入居審査にそれほど大きな影響はありません。アパートの入居審査を心配するよりも、完済した借金の過払い金が時効で取り戻せなくなるほうが損をします。

公営住宅に入居審査を申し込む

公営住宅であれば、貸金業者が保証会社をしていることはないので、完済した貸金業者に過払い金請求をしても入居審査に影響はありません。

ただし、公営住宅は一般的な賃貸住宅よりも家賃が安く、入居希望者が多いので抽選があります。また、申し込みには家賃の額によって世帯や年収の制限があるので、自分が住んでいる自治体が運営する公営住宅の申込条件を、事前に確認しておく必要があります。

もし公営住宅の抽選に落ちたり、審査基準を満たせなくても、過払い金請求した貸金業者が保証会社についているアパートを避ければ、一般の賃貸アパートの入居審査も問題ないので、それほど心配する必要がありません。

はっきりいって、アパートの入居審査を心配して過払い金が時効をむかえてしまうほうが大きな損です。

不動会社を味方につける

どのアパートに、どの保証会社がついているのか自分で探すのは手間も時間もかかります。不動産会社に正直に説明することで、過払い金請求した貸金業者が保証会社についている物件を避けて、条件にあったアパートを探してくれます。

不動産会社には守秘義務があり、アパートの大家にも必要以上の情報を伝えることがないので、借金をしていたことが誰かにバレる心配がありません。

不動産会社を味方につければ、完済後の過払い金請求でアパートの入居審査を気にする必要がなくなります。

過払い金には時効があり、時効が成立すると高額な過払い金が発生していても1円も取り戻せなくなります。気にする必要がないことを心配している時間がもったいないので、過払い金が取り戻せるうちに、1分でも、1秒でも早く、司法書士や弁護士に過払い金請求を依頼するべきです。

完済後の過払い請求についてよくある質問

完済後の過払い金請求でアパートの審査は通らない？

過払い金請求した貸金業者が保証会社をしていると、審査に通らない可能性があります。過払い金請求をしただけではブラックリストに載りませんが、過払い金請求した貸金業者内では「社内ブラック」になるので、審査に通りづらくなります。

完済後の過払い金請求がアパート審査に与える影響について、くわしくは「完済後に過払い金請求してアパートの審査に通らないケース」でご確認ください。

完済後の過払い金請求でアパートを退去させられる？

完済後に過払い金請求しても、アパートの退去させられることはありません。ただし、家賃の支払いに使っているクレジットカードを過払い金請求すると、カードが使用できなくて家賃が支払えなくなります。支払い方法を変更すれば問題ありませんが、変更せずにいると強制退去させられる可能性があります。

アパートが退去させられるかどうか、くわしくは「完済後に過払い金請求してアパートの更新審査を通すコツ」をご確認ください。